雲菫目当てで原神始めた結果がこれだよ!!!!!
雲菫かわいい!!!!!!!!!!!!!!!!!(挨拶)
というわけで今年9月で二周年となるRPG「原神」を始めてみたよという話です。
ぱっつんストレートの衝撃
最初は、Twitterに流れてきた原神のファンアートだった。
原神といえば「モナ」というキャラのイラストがよく流れてくるが、その日流れてきたのは全く違ったイラストだった。
それは「雲菫」というキャラのイラストだった。
#yunjin #Genshin #GenshinImapct pic.twitter.com/fOzdLjtI7U
— 绝对值 (@Sing_Twilight) January 3, 2022
オリエンタルなのにどことなくロリータな服装。妖艶な深いアイシャドウ。そしてぱっつんストレートロング。
えっこんなキャラデザの子いるの?
衝撃だった。元々この手のストレートロングヘアキャラに目が無い性分ではあるが、この子のデザインはとても魅力的に映った。
原神は「下半身を覆うものがタイツしかない世界」くらいに認識していたが、そんなことはなかった。こんなにも優雅なキャラデザの子がいたのか!
さっそく詳細を調べた。
まずは名前だ。雲に菫(すみれ)と書いて雲菫……なんて優雅な名前なんだ。
読みは「うんきん」と読む。日本語的にはあんまり優雅な響きではないな……。
ちなみに海外版では(おそらく中国語読みの)「Yunjin」で呼ばれている。そっちの方が良くないか。
次にキャラ設定だ。公式サイトのキャラクター紹介を見ると、次のようにある。
「雲翰社」の現座長であり、演技と創作の二つの才を持つ璃月劇の看板役者。雲菫の演じる姿は優雅でたおやかであり、まるで彼女の風格を表しているかのようである。*1
なるほどわからん。まず「雲翰社」「璃月」が読めない。りげつ……?
しかし役者だということはわかった。それなら地雷系メイクに両足突っ込んでるような深いアイシャドウにも説明がつく。「璃月劇」というのも、きっとおめかしして演じるような劇なんだろう。ファンタジー世界の劇なんだから。
そうだね。AI歌声合成エンジン「NEUTRINO」のライブラリの一人、「No.7」の中の人だね。
AI歌声合成を世に知らしめた「AIきりたん」のエンジンであるNEUTRINO。その歌声ライブラリを作るために、小岩井ことりは自ら作詞・作曲・歌唱をこなし、50曲もの歌唱データを提供したという。*3
いち声優の活動範囲を越えたこの行動力はクリエイターとして尊敬に値する。
閑話休題。
そんな予習が終わったところで、もう頭の中は雲菫のことで一杯だった。ついでに、原神のことを調べてしまったせいかTwitterのプロモーションも原神ばかり流れてくるようになってしまった。
こうなるともうダメだ。己の性癖を信じ、原神をインストールすることにした。
ブランニューワールド最高かよ
冒険に満ちたブランニューワールドへ。
ブランニューワールドの意味はよくわからないが、グラフィックはとても綺麗だ。PCのスペックがそこまで要求されないのもありがたい。そのままでも動くが、少し設定を下げると快適に動作した。
原神の一つ目の魅力は、キャラクターデザインだろう。
ファンタジー世界なのに衣装がぜんぜんファンタジーじゃないゲームも多々ある昨今、原神のキャラデザはしっかりとファンタジーしている。現実離れしているが、奇抜ではない……という、巧いラインだ。
何と言っても、顔の良い男と顔の良い女しかいない。誰だってモブ顔がイキってドラゴンを倒すシーンよりも、イケメンと美少女が山菜を採取している姿の方が見たいに決まってる。昔、某アニメ監督は美少女だらけのアニメを指して「美少女動物園」と揶揄したそうだが、動物園上等。美男美女が揃えばブランニューワールドである(意味不明)
二つ目の魅力は操作がシンプルなこと。アーマードコアのような千錯万綜な操作から離れて久しい老体なので大変助かる。
というか、操作感が(直近で遊んだアクションゲームの)エルシャダイとほぼ同じだった。ゲームスピードが近いこともあるが、アクションの感覚も似ている。
RBボタンでダッシュする主人公が「ガーレ」を装備したイーノックに見えてならない。ジャンプボタン押しっぱなしで滑空する姿は「アーチ」の滞空アクションを彷彿とさせる。まぁ、いい奴だったよ。
三つ目の魅力は、ストーリーの展開が丁寧なところ。
固有名詞が序盤から大量に出てくるゲームはうんざりするが、原神はそこまで複雑ではなさそう。個人的には、訳わかんねぇ用語を一方的に喋ってきて会話が成立しないキャラがいないところがストレスフリーで良い。
お目当ての雲菫は?
ゲームは良い、よくわかった。
ではそろそろお目当ての雲菫を……となると、ガチャの話は避けて通れない。
原神のガチャには、初心者が注意しなければならない点が三つある。
一つ目は、ガチャの中にキャラクターと武器が一緒にぶち込まれているところ。排出されるのはほぼ武器である。
二つ目は、初心者だからといってたくさん引かせてくれる訳ではないということ。一応、初心者には「初心者応援祈願」という20連限定の初心者向けガチャがある。だが石自体は、アチーブメントの達成などで地道に集めるしかないようだ。
最初は達成できる任務が多いので比較的石が集まりやすいのだろうが、それでもある程度ゲームを進めないと10連には程遠い。
三つ目は、(ガチャの問題というより育成の問題だが)最近追加されたキャラは初心者向けでないという罠。原神はレベル上限を引き上げる「突破」というシステムがあり、突破用のアイテムを集めないと一定レベルから先に行けないシステムになっている。が、Ver2.0以降に実装されたキャラはVer2.0以降に実装されたステージに行かないと突破用アイテムが揃わないという。雲菫もその一人である。
「腕試し」というピックアップキャラのお試し利用イベントをクリアすればレベル40までは使えるらしい。が、おそらく戦力的に頭打ちになるのだろう。
以上を踏まえると、初心者が雲菫を狙うのは得策ではないような気がする。
また、Twitterの先人の教えによると、雲菫ピックアップが終わった後に来る「鍾離」「甘雨」が強いキャラなので引くと良い、ということだった。
それでもガチャを引く
「しかしねぇ……私としては、雲菫に釣られに来たのだから」
「よく喋る!」
ということで、初心者が新規実装キャラを引くためには悪魔の力を使う他無く、またその後の育成も相応の覚悟をしなければならないようだ。
でも引く。だって好きなキャラ使いたいので。
まずはショップから、「創世結晶」という課金アイテムを、フルプライスPCゲーム1本分ほどの金額で購入した。
ちなみに、初回のみ購入金額の2倍分の創世結晶をもらえる。PCゲーム2本分の創世結晶をゲットした。
あとは創世結晶を「原石」というアイテムに変換し、その原石を「紡がれた運命」に変換する。感覚を狂わせるための「お約束」とは言え、回りくどい。ストーリーはわかりやすいのに課金システムはめんどくさすぎるぞ。
後はピックアップガチャを引くだけだ。
この時開催されていたのは、☆5「申鶴」のピックアップと、☆5「魈」のピックアップ。どちらでも雲菫もピックアップされる。
実は雲菫のレアリティは☆4であり、最高レアリティの☆5ではない。あくまでも今回のガチャの目玉は☆5の二人だ。☆4雲菫だけのためにガチャ引く人間は自分くらいなのでは……?
ともかく、最高レアリティを狙う訳じゃない。ウマ娘で例えるなら☆2グラスワンダーを狙うようなものだ。何も怖くない。恐れるな。
おそらく世間一般的には「爆死」に相当するガチャ内容だろうが、無事20連で雲菫を出すことができた。
使ってみると、敵の攻撃を吸収するシールドや広範囲の攻撃、バフによるサポートなど、かなり使い勝手の良いキャラクターだった。性能を見ないでガチャ回したけど使いやすくて良かった。
そしてボイスが良い。「着(ちゃく)!」「崩(ほう)!」「一鼓作气(いっこさき)!」などの(おそらく)中国語が凛としていてとても良い。たまに喋るガチ中国語にはビビるが基本的には真面目で良い子である。
満足していたが……
贔屓目無しで見ても、原神は良くできたゲームだ。今になって始めたのは遅きに失した感があるが、まだまだ続いていくであろう壮大なストーリーに加われたのは良かった。
初心者では苦労する点も多いようだ。気長に遊びつつ、ブランニューワールドを楽しんでいこうと思う。
……というシメが良いかな~、と、この記事のプロットを考えていたある日。
Twitterに、原神のプロモーションツイートが流れてきた。
そこには、(微妙に間違ってる日本語で)こんなことが書かれていた。
テーマイベント「華々しき流年」を参加して、璃月港★4キャラクターが1名獲得できます!
そこに映っていたのは紛れもなく雲菫だった。その隣にはご丁寧にも「無料で招待可能」と書かれているではないか!
つまりわざわざ雲菫目当てに課金してガチャ引く必要はなかった…………と…………?*4
雲菫目当てで原神始めた結果がこれだよ!!!!!
https://genshin.mihoyo.com/ja/character/liyue?char=15
*2:一部中国語で喋るキャラクターのため、中国語部分は杨扬が演じる。
*3:小岩井ことりさん作詞・作曲・歌唱のDB公開で、AI歌声合成の民主化へ躍進。NEUTRINOの新キャラクタ『No.7』がリリースへ - 藤本健の “DTMステーション”
https://www.dtmstation.com/archives/34636.html
*4:結論を言うと、ガチャで引かざるを得なかった。「華々しき流年」の参加条件は冒険ランク28以上であり、初心者がここに追いつくには相応の根気とプレー時間が必要である。